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チベット問題を考える議員連盟」による  チベット情勢に関する声明

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(2008年3月19日 チベット問題を考える議員連盟)

私たちは、チベット自治区を中心に発生しているチベット人と中華人民共和国当局との衝突によって、死傷者が出ている事態を深く憂慮するとともに、事態の平和的解決とチベット民族の自治確立のため、下記のとおり声明する。

  1. 私たちは、ダライ・ラマ法王の唱える平和的対話によるチベット問題の解決、自治の回復という取り組みを強く支持する。衝突の渦中にあるチベット関係者にも、こうしたダライ・ラマ法王の姿勢を斟酌し、冷静で抑制された行動をとられるよう期待する。
  2. 中華人民共和国政府は、オリンピック開催国にふさわしく、平和的な手段による事態の沈静化に向けた努力を徹底し、チベット関係者に対する武力の行使や人権侵害の行為を行うことのないよう強く自制を求める。
  3. 中華人民共和国政府は、根拠なくダライ・ラマ法王を批難する姿勢を改め、チベット問題解決に向けたダライ・ラマ法王との平和的対話に、直ちに着手するよう強く求める。
  4. チベット自治区をはじめ衝突が生じている現地において、報道・言論規制がなされているため、現地の正確な情報が明らかにならず、中華人民共和国政府によるプロパガンダのみが垂れ流され、かつ、一方的な取締りがなされている。不当な弾圧などが存在しないと主張する以上、中華人民共和国政府は、自由な言論と報道を認めるとともに、国際社会の衆目の下で、事態の収束を図るべきである。
    報道・表現の自由がない中で行われる取締りは、一方的弾圧であると判断せざるを得ない。外国のメディア及び政府関係者のチベット自治区への立ち入りと自由な調査及び報道を認めるよう強く求める。
  5. 報道の自由が確保されることのない中で、中華人民共和国政府による一方的プロパガンダのみが垂れ流され、一方的弾圧がなされているとの疑義を持たざるを得ない状況が、今後も悪化するならば、中華人民共和国国家主席の訪日を、歓迎できない状況にもなりかねない。
    わが国内閣は、この旨を踏まえて、中華人民共和国政府に対し、毅然たる対応をとるよう、強く求める。

以上